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日本財団パラアスリート奨学金制度

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奨学金受給者の声をお届けします。

大学卒業後に
そのありがたさをより実感。
奨学金によって整う
充実のトレーニング環境

鈴木 雄大

種目 : 陸上
日本財団パラアスリート奨学生1期生

上肢に障がいをもって生まれ、高校時代まではサッカーをしていた。高校3年時、パラリンピックをテレビで観たことをきっかけに、大学で本格的に陸上競技を始める。専門種目は、パラ陸上・走り幅跳び、短距離走。日体大在学中、2017年には、世界パラ陸上ジュニア選手権の走幅跳・100m・400mで優勝。2019年の世界パラ陸上選手権では、7位入賞など。日体大を卒業後、2023年4月にアスリート社員として日本航空に入社。

福永 凌太

種目 : 陸上
日本財団パラアスリート奨学生8期生

難病・錐体ジストロフィーにより、弱視に。両親の勧めで陸上競技を始め、中高時代は棒高跳びに励む。中京大学進学後、十種競技をメインに健常者の大会での優勝を目指すが、パラリンピックを知り、社会人1年目でクラス分けを受け、400m(T13)などで日本記録を獲得。パリ2024パラリンピックでは、男子400mで銀メダルに輝く。3年間の社会人生活を経て、2024年4月から日本体育大学大学院に進学。

Interview01 日本体育大学に
入学したきっかけは?

鈴木

私は高3の時に、初めてパラスポーツを知り、地元・静岡でパラアスリート発掘の競技会に参加し、日体大に声をかけてもらったことがきっかけです。高校を卒業したら就職するつもりでしたが、アスリートとしての道を知り、一カ月ほど考えて覚悟を決めました。

福永

私は大学卒業後社会人を経験し、今後のキャリアアップの選択肢を広げるために大学院への進学を選び、日体大大学院に入りました。大変なことも多いかもしれませんが、変化が多い方が人生は楽しいですから。

鈴木

日体大に入って陸上を本格的に始め、まわりの競技力の高さには驚きました。パラアスリートの同期が2人いて、彼らが陸上に取り組む姿勢が励みになりましたね。良い刺激を受けながら、自分と向き合えた時間はとても貴重でした。

福永

刺激は受けますよね。実際に日体大に入学して感じたのは、本当にすごい選手たちを輩出されている大学だということ。オリンピアンをはじめとして、歴代の選手の写真が飾られているのを見ると、感慨深い気持ちになります。

Interview02 奨学金制度はどのように
役立ちましたか?

鈴木

奨学金制度がなければ、大学に進学しようとは思わなかったですね。学びながら競技に集中でき、さらには海外遠征や国際大会などを経験できたことは、アスリートとしての今に大きな影響を与えてくれました。大学卒業後に一度は競技をやめて地元で就職した私ですが、やはり陸上をしたいと思い直して1年半後に復帰した時、大変苦労したのが時間や費用の面でした。大学時代がいかに恵まれていたのかをあらためて思い知りましたね。

福永

私の場合、そもそも大学院進学を後押ししてくれたのが、奨学金制度の存在です。大学院への入学金や授業料などにも使うことができるため、とても助かっています。

鈴木

国内での練習だけでなく、世界大会出場に向けて慣れるためには海外合宿も必要ですよね。海外遠征費用は大きな負担となるため、奨学金は本当にありがたかったです。

福永

確かに、練習の選択肢を増やせるのは競技者としてのメリットになりますね。海外の雰囲気を知って慣れておくというのは、試合に臨む上で大事ですから。

鈴木

そうですよね。

福永

陸上というのは、自分のやってきたことが結果にでる競技だと思います。以前は自分のために走るという気持ちが強かったのですが、大学院の授業でオリンピックのダイジェスト映像を見た時に、感動を受けるとともにこれまでと違う感情が芽生えました。自分が走ることで、誰かが自分と同じように感動してくれるのかもしれない。だったら、その人のために走りたいという気持ちになり、パリ2024パラリンピックは、そんな思いで走りました。振り返ると、応援してくれた人を含めて多くの人の力を借りて、ここに到達できたとつくづく感じますね。そういうことに気づけたのは、奨学金のおかげで大学院に進学できたからだと思います。

Interview03 今後の目標は?

鈴木

私の場合、パリ2024パラリンピックに出場できなくて、とても悔しい思いをしたので、まずは4年後のロスには絶対出たいです。現在、日本航空のメンバーとして、アスリートアカデミーという陸上競技を知ってもらうための普及活動をしています。パラアスリートと触れ合う機会を増やすことで、パラの競技人口をもっと増やしていきたいです。

福永

同感です。私は大学時代に教員免許を取得していて、今は大学院でコーチングを学んでいるので、将来的には先生やコーチという道も考えています。陸上と出会い、競技の魅力を実感しているので、競技の発展や指導に携わることができたらいいですね。でも、今は世界記録を更新することに注力したいです。パリ2024パラリンピックで銀メダルを取れたことはうれしかったのですが、1番になれなかったことはやはり悔しいんです。まずはパラ陸上で一番になり、パラと健常の壁を壊していけるような選手を目指します。 

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